脱出の道

“あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。”

コリント人への手紙 第一 10章13節

あなたはあなたが思っているよりも強いのです。神は決してあなたに乗り越えることのできないような試練は与えられないのです。もう限界でこれ以上自分の力では進めないと思う時、神があなたに力を与え、道を開いて下さるのです。

置かれている環境がどんなに厳しくても、神が必ず次の素晴らしい道を開いてくださると言う確信があるとき、どのような人々もどのような環境も状況もあなたの前進を止める事はできないのです。やがてあなたは神と共に歩むことの素晴らしさを、具体的な変化を通して見ることになるでしょう。

主を呼び求める

“今私は知る。主が主に油注がれた者を救ってくださることを。右の御手の救いの御力をもって聖なる天からその者に答えてくださることを。

ある者は戦車をある者は馬を求める。しかし私たちは私たちの神主の御名を呼び求める。”

詩篇 20篇6~7節

人々はいろいろなものを頼りにして自分の人生を乗り越えようとします。それは様々な人の力であったり、周囲の物質的な助けであったりします。しかしそうした私たちの目に見えるものの中には、実は本当の力は無いのです。しかしどのような権威者も、所詮神に用いられる1人の人間に 過ぎないのです。私たちが人間の知恵や策略に頼ることなく、天地万物を作られた神の働きを信じて歩む時、神は必ず私たちの思うところを願うところを遥かに超えた素晴らしい奇跡的な道を開いて下さるのです。神はあなたの一つ一つの歩みをいつも見ておられます。あなたが人ではなく神に頼って歩み始める時、あなたの 人生は神よって導かれ、あらゆる限界を超えて、素晴らしい展開を見せることでしょう。

願い

“何事でも神のみこころにしたがって願うなら、神は聞いてくださるということ、これこそ神に対して私たちが抱いている確信です。”

ヨハネの手紙 第一 5章14節

神は私たちのために天地万物を動かしている力を持って働いてくださいます。

どんな大きな困難も問題も、病も、人の策略も、神の前にはなんの力もなく、ただ用いられるだけなのです。

神はいつも私たちのことを気にかけておられるので、あらゆる願いを聞くことができます。

しかし、「神のみこころにしたがって願うなら」という、ただ1つの条件があるのです。

私たちは自分勝手に欲望の中からなんでも欲しいものを求めるものです。

しかし、神はなにが本当に私たちにとって必要なものなのか、いつが最善のタイミングのなのか全て知っておられます。

私たちが神に従うことなしに求めても、神は本当に私たちのことを大切に思っているからこそ、必要でないものは与えられないことがあるのです。最善のタイミングを待っておられることがあるのです。

神との繋がりが強くなる時、私たちは自分勝手になんでも求めなくなります。

あらゆる時に、神を第一にして歩むようになる時、あなたの求めるものは真実になり、純粋な正しいものになり、神の最善の時に与えられるようになり、思うところ願うところを超えた人生が展開していくのです!

富んでいる

“しかし主よあなたはあわれみ深く情け深い神。怒るのに遅く恵みとまことに富んでおられます。”

詩篇 86篇15節

私たちが神の溢れる恵みに気づくとき、感謝が湧き出ると共に、世との葛藤が起こります。

神が私たちの中に与えてくださった可能性の大きさと、将来の素晴らしさを知るとき、現状からあたらしい世界への旅が始まるからです。

人はあなたを過去の行いに基づいて判断します。

神はあなたの中にあるまだ眠っている才能と素晴らしい将来に基づいてあなたを導こうとします。

これが現状と神の恵みの間にあるギャップを生むのです。

ここで大切なことは、このギャップではなく、神の恵みと約束とタイミングに焦点を当て、完璧な信頼を寄せることなのです。

変化はすぐには起こりませんが、あなたの心がいつも神を見上げている時、やがて神の素晴らしい働きは現実となって外の世界に現れてくるのです!

世に勝つ

“神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。”

ヨハネの手紙 第一 5章4節

世に勝つとはどう言うことでしょうか?

勝利というからには何かと戦うはずです。

一体何に勝つのでしょうか?

聖書が語る「世」とは、社会の常識的な教え、あなたに限界を感じさせるあらゆる人の言葉や環境、あなたを気落ちさせるあらゆる否定的な力の事を語っています。

神に忠実に従って、信頼して歩むようになる時、私たちの中に社会が与える尺度とは違った基準が与えられます。

世はあなたの価値をあなたの仕事や地位や過去の業績で判断し、人間関係もさまざまな利害が絡むことがあるでしょう。

しかし、神はあなたの中にある眠っている才能を知っており、限りない可能性をみており、どんな時もあなたを見守り、無条件にあなたを愛し、いつも共にいるのです。

私たちの生きがいが、外の社会的な関係に依存する時、心は環境に翻弄されます。

しかし、内なる神との関係に焦点が当てられ、神に与えられた才能を伸ばすことに集中し、神に与えられた環境で最善を尽くして忠実に歩むことに集中し、神の変わらぬ愛を受けて歩むとき、心は内にある神との強い関係の中で守られ、外の状況には左右されなくなります。

この心の状態がまさに世に勝つことであり、その状況に入る時、あなたの前には素晴らしい人生が開けていくのです!

“あなたがたには、明日のことは分かりません。あなたがたのいのちとは、どのようなものでしょうか。あなたがたは、しばらくの間現れて、それで消えてしまう霧です。

あなたがたはむしろ、「主のみこころであれば、私たちは生きて、このこと、あるいは、あのことをしよう」と言うべきです。”

ヤコブの手紙 4章14~15節

私たちは、変化の大きな世の中にあって、自分で将来を全て予測することは不可能な事を知りながら、目標と計画をたてて進めることに固執します。

もちろん目標や計画は大切です。

日々計画に沿って努力することは大切です。

しかし、「主の御心であれば」という大前提を忘れてはなりません。

思わぬトラブルや不遇な環境はあなたの計画の悪さや、間違った判断だけからくるのではありません。

あなたの人生を完全にコントロールしている神が間違うことはないのです。

必要のないことはあなたの人生には起こりません。

あなたの過ちも全て神の計画の一部です。

あなたのどんな間違った行いも、神の計画を覆すほど強くないのです。

神の計画にないことはあなたの人生には起こらないのです。

現状を神の計画の一部として、神への信頼に基づいて完全肯定する時、不平不満や公開といった否定的なエネルギーがあなたの中から消え、神に与えられた力を最大限に発揮できるようになるのです。

全ての状況を神の導きとして受け入れ、霧のようにはかない人生を、神に導かれ、感謝して歩む時、全ての状況があなたのために備えられていたことに気が付き、あらゆることに感謝して歩むことが出来るようになるでしょう。

そして素晴らしい充実した人生が展開していくのです!

世の欲と神の御心

“世と、世の欲は過ぎ去ります。しかし、神のみこころを行う者は永遠に生き続けます。”

ヨハネの手紙 第一 2章17節

私たちはともすると、自分の夢や目標を社会の決めた尺度に合わせて決めてしまい、そのために頑張り続けることがあります。

世が定めた目に見えるものは、全て一時的です。

どんな経済的な目標も、地位や名誉も一つの通過点に過ぎません。

私たちの究極的な目標は神の御心を行うことにあるのです。

人は世の欲に囚われているうちは、神の御心が何であるかを知ることはできません。

あらゆる世の欲に起因する目標がただの通過点であることを知って、自分のエゴに死んで、神に用いられることに焦点を合わせるようになった時、本当の生きる意味を知るようになり、心が永遠に生きるようになるのです。

心が世の欲に囚われなくなった時、物事の真理が見えるようになり、使命の中を真っ直ぐに歩むようになり、輝く人生が展開していくのです。

変わっていない右の手

“私はこう言った。「私が弱り果てたのはいと高き方の右の手が変わったからだ」と。

私は主のみわざを思い起こします。昔からのあなたの奇しいみわざを思い起こします。”

詩篇 77篇10~11節

私たちは困難なことに遭遇すると、この詩篇の作者が「いと高き方の右の手が変わった」と、神がいなくなったかのように感じ、周囲の色々なことを責めてしまうことがあります。

そのようなとき、この次の言葉が私たちになすべきことを教えてくれています。

「昔からの奇しいみわざを思い起こします」

過去を振り返るとき、そこに後悔を思い起こすのではなく、神の素晴らしい働きを思い起こすのです。

どんな人の人生にも、必ず神が奇跡的に道を開いてくれてきた時があります。

もしないように思えるのなら、神の働きによって道が開かれてきた人のストーリーを探してみてください。

世の中には暗いニュースが溢れる一方で、そのような素晴らしい人々の証が満ち溢れています。

聖書の中にも神の奇跡的た働きは至る所に述べられています。

その神の力は、今あなたに働いているのです。

そのことを本当に確信するとき、暗闇の中で、神の光をみるでしょう。

外の状況は変わらなくても心の内に希望の光が生まれるのです。

その時、あなたの人生は神の働きとして用いられ始め、素晴らしい人生が展開していくのです。

正直な心

“私の心が苦みに満ち私の内なる思いが突き刺されたとき

私は愚かで考えもなくあなたの前で獣のようでした。

しかし私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりとつかんでくださいました。

あなたは私を諭して導き後には栄光のうちに受け入れてくださいます。”

詩篇 73篇21~24節

聖書の素晴らしいところは、ただ勇気づける言葉や真理、道徳を述べているのではなく、正直な人の心の動きが表され、どのように神に立ち返っていたっかが記されているところにあります。

この詩篇の作者のように、私たちも試練や危機的な状況の中にあるとき、心が乱れて、『愚かで考えもなく獣のように」なることがあります。

その中での鍵は次の言葉にあります。

「絶えずあなたと共にいました」

神がとてもいるとは思えないような試練の中で、神を求め、神の最善の導きを信じ続けるとき、神は必ずそこから救い出してくださいます。

最善のタイミングで想像を超えた素晴らしい方法で道が開かれます。

そして「のちには栄光のうちに」導かれるのです。

試練の中で神との結びつきがさらに強くなります。

そして、より一層神からの小さな声をしっかりと聞くことができるようになり、人や社会の喧騒から離れて、使命の中をまっすぐに歩くことが出来るようになるのです!

正しいことを行ない続ける

“彼はまた、兄弟みなに口づけし、彼らを抱いて泣いた。それから兄弟たちは彼と語り合った。”

創世記 45章15節

ヨセフは若い頃正しいことをしていても、それが返って周囲の妬みをかって、さまざまな策略に落とし入れられたのでした。

それでも、どんな時でも、牢屋の中にいるときにでも正しい事を行い続けたのでした。

後に神の導きによって素晴らしい人生が展開したのでした。

神はあなたがどんな状況にいるか全てご存知です。

たとえそれが望ましくないように思える中でも、今すぐには意味がわからなくても、正しい事を行い続けるとき、その中で私たちは確実に成長させられているのです。

人は本物の試練と孤独の中で神に出逢います。

そして神との結びつきが強くなるにつれ、ますますスケールの大きな素晴らしい人生が展開していくのです!

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