“そのとき、イエスはこう言われた。「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」彼らはイエスの衣を分けるために、くじを引いた。”

ルカの福音書　23章34節

否定的な影響を受ける時、それをできるだけ早いうちに忘れ去り、自らの内から洗い出し、神の純粋な言葉とビジョンにいつも目を留めるのです。

人間関係の問題から、また色々なトラブルから、怒ったり、落ち込んだりするのが人性であり、人間の本性です。

そうした感情の動揺を避ける事はできませんが、それをいつまでもひきらずに、断ち切って前に進むことはできるのです。

それを自分の意思の力だけでやろうとすると、うまくいかないものです。

気がつくと、また否定的なことを自分で思い起こして、さらに否定的な感情を増幅させてしまうのです。

その時こそ、神の前に出る事が大切なのです。

神はあらゆるあなたの周りに起こっていることをコントロールしているのです。

あなたが人からどのように扱われようと、何を言われようと、どのような状況に置かれようと、どのようなトラブルに巻き込まれようと、全ては神の計画の内であり、神にとって驚くようなことは何もないのです。

それどころか、神はあらゆる困難な状況から立ち上がる道をすでに備えておられるのです。

そして、そうした状況を通して、あなたは益々神の前に忠実なものとされ、強くされて、歩む事ができるようになるのです。

あらゆる周囲の状況に起こることを神の手に委ねる時、いちいち感情を乱すことなく、人を許す事ができ、神に与えられた使命に向かって真っ直ぐに進めるようになるのです！

“私たちの神よ。彼らをさばいてくださらないのですか。攻めて来るこの大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいのか分かりません。ただ、あなたに目を注ぐのみです。」”

歴代誌 第二　20章12節

私たちは自分の力だけではどうすることもできないような状況に直面する事があります。

この聖書の言葉はまさに、そのような状況の中で私たちが語るべき言葉なのです。

自分の限界を超えるような状況の中で、真の神の働きを見るのです。

そして、神と共に歩む人生の素晴らしさを知るのです。

もしあなたが全ての周囲のサポートを失って、能力の限界に達しているように感じるなら、まさに、それは神のあなたの思うところ願うところを遥かに超えた、神の大きな働きをみることのできるサインなのです。

そのような状況の中で、希望を失って諦めるか、この言葉が語るように神の働きを信じて前に進み続けるかが、人生のスケールを決めるのです。

神は最善のタイミングを知っています。

神はあなたのために最善の計画を用意しておられます。

神はあなたを耐えられないような試練に会わせることはなく、必ず脱出の道も備えていてくださいます。

神は誰も閉じることのできない扉をあなたの前に開いているのです！

“この命令が目指す目標は、きよい心と健全な良心と偽りのない信仰から生まれる愛です。”

テモテへの手紙 第一　1章5節

素直に神の前に出る時に、心は軽くなり、勇敢な行動が迅速に取れるようになります。

神は素直なあなたの心の告白を聞いておられます。

詩篇を読むと、多くの信仰の勇者が、落ち込み、嘆き悲しみながらも、素直に神に語り、心が神によって強められて、また立ち上がっていく様子が書かれています。

私たちは人間なので、いつも強いわけではありません。

どんな人にも気分が沈む事があり、希望が見えない時があるのです。

しかし、いつも変わらない神に焦点を当て続ける時、神によって強められるようになるのです。

人の励ましや称賛はいつもあるわけではありませんが、神はどんな時もああたを励まし、あなたととおもにおられるのです。

あらゆる時に神と共に歩む時、一時的な感情の起伏を超えて、神の力によって強められて、どんなところからも立ち上がって前に進む事ができるのです！

“なんと大きいのでしょう。あなたのいつくしみは。あなたを恐れる者のためにあなたはそれを蓄えあなたに身を避ける者のために人の子らの目の前でそれを備えられました。”

詩篇　31篇19節

神のスケールの大きさ、働きの素晴らしさに目を注ぐ時、不必要なストレスや争いから自由になります。

あらゆるストレスや争いは、自分にある機会や資源が限られていると思う時に起こってくるのです。

そして、本当に神があなたに与えた能力を発揮できなくしてしまうのです。

必要な資源、アイデア、機会は全て神が完璧に最善のタイミングで備えてくださっていることを信じる時、不必要なストレスから自由になって、物事を正しく見る事ができるようになり、正しい判断ができるようになります。

人間関係も、神が必要なものを備えてくださっていると知る時、自分のやり方だけを無理に押し通す事ななくなり、不必要な争いから自由になります。

神の大きさにいつも目を止める時、無限の可能性と資源、アイデア、機会が最善のタイミングで与えられるのです！

“怒っても、罪を犯してはなりません。憤ったままで日が暮れるようであってはいけません。”

エペソ人への手紙　4章26節

日々の生活の中で感情が乱されるようなことに直面することはよくあります。

怒りや、落ち込み、悲しみといった否定的な感情を抱くことは当然なのです。

しかし、その思いをいつまでも引きずるか、振り払って前に進むかが、神の働きの大きさを決めるのです。

否定的な思いにいつまでも囚われていると、万能の神でもあなたを通して何もする事ができません。

いかに早くそうした否定的な感情を忘れて、神の言葉に立ち返り、神の素晴らしい導きに目を向けるかが、人生の質を決定するのです。

人は同時に２つのことを考えることはできません。

どんな状況の中にあっても、そこから一旦離れて、神の働きの大きさ、神があなたに用意しておられる素晴らしい道に焦点を当てる時、あなたの人生は確実に神に導かれて、素晴らしいものに変わっていくのです！

“ヤコブは彼に言った。「私がどのようにあなたに仕え、また、あなたの家畜が私のもとでどのようであったかは、あなた自身がよくご存じです。”

創世記　30章29節

ヤコブはラバンに長年仕えていましたが、不当に扱われる事が多くありました。

しかし、どのような時にも彼は正しい道を歩み続けたのです。

そして、ラバンの元を去る時には、神がヤコブを祝福してくださって、豊かになったのでした。

神はどのような時にもあなたの働きを見ておられます。

最善のタイミングで必要なものを与えてくださいます。

あなたのあらゆる思いと願いを超えた神の計画を信じて、今日1日できることに最善を尽くし、正しい行いを続ける時、ヤコブのように、神の手によって素晴らしい次のステージを見る時がくるのです！

“ファラオはヨセフに言った。「私はファラオだ。しかし、おまえの許しなくしては、エジプトの国中で、だれも何もすることができない。」”

創世記　41章44節

聖書のこの箇所に出てくるヨセフは、冤罪で牢屋に入れられて１３年間を過ごしたのでした。

ところが、ある日エジプトの王であるファラオの夢を解き明かして、突然状況が変わり、エジプトの大臣のひとりに抜擢されたのでした。

牢屋にいる間のヨセフには、そのような奇跡的な展開を信じる事ができなかったかもしれません。

毎日希望がない中で、神の前にただまっすぐに歩んでいただけだったでしょう。

しかし、神は確実に計画を進め、最善のタイミングで、状況を変えられたのです。

ヨセフはエジプトの高官たちに特別なコネがあったわけではありません。

神が道を開いてくださったのです。

神はあなたの前に誰も閉じることのできない扉を開いておられます。

神の働きはいつも人間的な考えや常識を超えています。

あなたが素直に神の働きを期待して毎日を過ごす時、神の奇跡的な大きな働きは必ずやってくるのです！

“直ぐな人たちのために光は闇の中に輝き昇る。主は情け深くあわれみ深く正しくあられる。”

詩篇　112篇4節

神にまっすぐに向かい合い、自分の進むべきに真っ直ぐに歩む人は、闇の中に光り輝くのです。

世の中には、様々な近道があるように見せかけたり、色々な人間的な策略によって道を無理に作ろうとしたりする動きがあることがあります。

しかし、神の前にまっすぐ歩むことを知るようになると、一時的な逆境にも怯む事なく、遠回りに見えても、正しい道を邁進するようになります。

近道に見えるようなうまい話に乗ることもありません。

なぜなら、心の中に、あらゆる人の策略を超えた、神の導きがあることを知っているからです。

どんな時にも、神の導きを信じて、正しくまっすぐ歩む時、その愚直な姿勢は、光となって輝くようになるのです。

神はどんな時もあなたと共におられ、最善の道を開いていてくださいます！

“すべてをみこころによる計画のままに行う方の目的にしたがい、あらかじめそのように定められていたのです。

それは、前からキリストに望みを置いていた私たちが、神の栄光をほめたたえるためです。”

エペソ人への手紙　1章11～12節

神は全てを備えておられるのです。

どんなに先行きが不透明に見えても、詩篇の言葉にあるように’あなたの一生を良いもので満たそう’と約束されているのです。

人間的な計画を捨てて、一時的な感情に左右されず、静まって神の導きを求めれば、神は進むべき道を語られ、一つ一つ道が開かれていくのです。

神に示される道は、しばしば、とてもリスクが高いように見え、その先が全く予想もできないようなものです。

とても今の自分の能力で出来るような感じがせず、一歩踏み出すことに恐れを感じるようなものです。

人間的な考えでは、本当に良いかどうかわからなくても、何か大きな可能性を感じ、心がワクワクするようなものです。

そうしたチャンスがやってきた時、神の支えを信じて飛び込む事ができるかどうかが、人生を変えていくのです。

恐れを感じるような状況の中で、先行きが見えない中で奮闘する中で、神の本当の大きな働きをみるのです。

やがて、自分の力ではとても乗り超える事ができないようなところを、神の奇跡的な働きによって、乗り越えるでしょう。

そうして、神が自分のためにあらかじめ用意してくださっていた、素晴らしい人生を感謝するようになるのです。

社会的な地位や、成功の尺度とは関係なしに、自分にとってのチャレンジを乗り越えさせてくださった神の栄光を、一つ一つ褒め称えていくのです。その積み重ねが、本当に神に導かれた、素晴らしい人生につながっていくのです！

“わがたましいよ主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。”

詩篇　103篇2節

私たちは試練の中にある時、ともすると目の前の問題のことに囚われて頭がいっぱいになっているかもしれません。

なんとかしなければと言う焦りが、さらに空回りのような行動を生み出している事があるかもしれません。

そんな時には、一旦目の前の問題から目を離して、神があなたのためになしてくださった奇跡的な働きを思い起こしてみるのです。

突然アイデアが与えられて、状況を打開する事ができたり、奇跡的な出会いによって道が開かれたりした経験が沢山ある事でしょう。

あなたが思い起こす事ができなくても、少し注意して周りを見渡せば神の奇跡的な働きで満ち溢れています。

雨が降っても適当に止む事、四季が完全なタイミングで動いている事、太陽の素晴らしい光とエネルギーが与えられている事等々少し周囲を見渡すだけで、神の力が生きて働いているのをみる事ができるでしょう。

また、歴史上の人物をみてみると、奇跡的な働きをした人の証が満ち溢れています。

あなたの周囲に働いている、そして、過去の人に働いた神は、あなたのために今働いているのです。

今の試練が大ければ大きいほど、神の働きは大きくなり、神の素晴らしい働きを伝える機会が増えるのです。

あなたが大きな試練から神の力によって立ち上がった事実は、また将来の人を励ますのです。

神は今も生きて働いておられ、あなたの人生は素晴らしい恵で満ち溢れるのです！